超漢字でT−Codeを使う


何それ?

 まずは正直な話をしておきます。実はここ数か月程、超漢字を使っていませんでした。そのかわり、WindowsかLinuxのEmacsが動く環境を使ってT-Codeの修行をしていました。
 T-Codeをご存知の方は、あまりいらっしゃらないかと思います。これは「漢字直接入力」(略して漢直)と言われる入力方式の一種で、2ストロークのキータイプで、千文字以上の文字を入力してしまおう、という入力方式です。

 T-Codeで使用するキーは、上記の40キー(QWERTY配列)で、理論上は40*40=1600文字を直接打つことが可能です。例えば「KD」と打てば「の」と出ますし、「;S」と打てば「が」と出てきます。

 くわしい解説は以下のURLを参照してください。





 この入力方式、ある程度打てるようになってくると、思考とキーボードが直結したように感じるようになり、かなり入力コストが低くなります。
 丁度、紙に書くのと似た感じとでも言いましょうか? 紙に書く作業というのは、指の筋肉の動きという面ではかなりの重労働ですが、脳の方はそんなことは全く意識していません。それと同じことがキーボード上でも生じるのが漢字直接入力です。
 本当は、ずーっとローマ字入力をしていたら、特定の指だけが半分腱鞘炎みたいになってしまい、何か早くて楽な入力方式は無いだろうか、と始めただけだったのですが、生産性が上がる方向で変化が生じるとは嬉しい誤算でした。



しかし――

 問題発生です。あたり前のことですが、T−Codeを使うにはそれをサポートしてくれるソフトが必要になります。例によってWEBを調べてみたところ、豊福さまのに「世界文字入力小物のT-Code」というのがありました。
 「これはラッキー」と思い、しばらく使ってみました。
 ところが、ぼくは今のところ、修業中の身ですので、かなり交ぜ書き辞書を使いますが、このソフトはサンプルなので数語しか辞書登録されていません。これでは使い書手が悪いので、ユーザー辞書を強化しようとEmacsの交ぜ書き辞書を入れ、辞書引きしてみたら何だかシステム全体が落ちました。
 うーん。やはり無理はダメか。残念。



と言うわけで、自作

 そういうわけで、修業が進めば進むほど、T−Codeが使えないのは致命的になってきたので、超漢字用のT−Code FEPを書きました。ついでに、日々の修業用ソフトEELLLも書きました。
 どちらも小物です。

 多分、ぼくしか使わないソフトでしょうが、一応公開しておきます。興味を持たれた方は使ってみて下さい。交ぜ書き辞書引きはできますが、部首引きはまだできません。ごめんなさい。
 また、多分、他の漢直にも対応できると思います。ニーズがあればおっしゃってください。

 T−Code FEP (2004/1/20 UP! R1.002)
 EELLL  (2004/1/20 R1.001)


ChangeLog
2004/1/20 EELLLのスコア判定を「まともな」アルゴリズムに修正。
2004/1/27 T−Code FEPの辞書引き順序を変更。また、「書き換える」は引けるのに、「書き換え」が引けないバグを修正。